20181001
10月に入った。
さようなら、苦悩と共に生きた9月。
10月1日月曜日。
猛烈な台風が関東に接近している。
M2の10月。
皆、朝起きたら内定式だな。
リクルートスーツに身を包んで、磨いた革靴を履いて。
僕は人と違う人生を歩むことに対して、どこかで恐れを抱いていた。
たぶん、そうなんだと思う。
誰一人同じ人生を歩む人など、この世に存在しないのに。
僕は育った家庭がマイノリティであったこともあって、教育については母親が本当に熱心だった。
如何に一般からかけ離れることなく、しかし普通以上の、ごく僅かな一部の高みに上り詰められるか。
その望みを託されて、育てられてきた。
だからこそ一般的なルートからは外れてはいけなかったし、ルートの中でも上位層の、既得権層から特に目をかけて貰えるような位置にいなければならなかった。
良くも悪くも、優等生でいなければならなかった。
本日内定式を迎えられる皆さま、まぁ院の同期とか、B4の学生さんたちとか。
おめでとうございます。
内定式というものによく分からない憧れはあるんだ。
いいなぁと思う気持ち自体はある。
だからまぁ、その内そういう式にも縁があればいいなぁ、と。
台風の強い風が、僕の様々な欲や感情をすべて吹き飛ばしてくれたらいいな